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断熱リフォームで解決できること!アレコレ

2023.06.21

断熱リフォーム(リノベーション)で、家の中の寒さ・暑さを解消したいとき、具体的にどのような種類の工事があり、どの程度のリフォーム費用がかかるか不安になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、一戸建てやマンションにおいて、外壁・内壁・窓などの断熱リフォーム(リノベーション)を実施する場合の価格相場や工事期間などをまとめました。

 

 

断熱リフォーム(リノベーション)で解決できること

 

【家の中が冬は寒く、夏は暑い】

まずは、やはり家の中の寒暖対策をしたいときですよね。
冬には室内の暖気が家の外へ漏れ出ることを防ぎ、夏は暑い外気が室内に侵入しないようにできるのが、断熱リフォームの基本です。

 

【エアコンの効きが悪く冷暖房代がかかる】

またこれにより、冷暖房を使いすぎることがなくなるため、節電対策になるので光熱費が削減でき、最近問題になっている電気事情にも貢献できます。
エアコンの効率が悪いのは、暖気・冷気が室内外へ漏れてしまうことが原因です。

 

【壁や窓にカビ・結露が発生しやすい】

リフォーム部位によっては、室内外の極端な温度差がなくなり、結露やカビの発生を抑制できるでしょう。工事内容によっては防音効果も発揮し、併せて耐震性が上がる建材も流通しています。

 

屋根や天井、床、外壁、浴室やトイレ、家全体などの修繕のためにリフォームを検討されているときは、建物の長期保存や過ごしやすい家づくりにつながる、断熱対策を一緒に行うことをおすすめします。

 

 

 

断熱リフォーム(リノベーション)の種類・費用・工期

断熱リフォームには、外壁・屋根・内壁・床に「断熱材」や「断熱パネル」を入れたり「断熱塗料で塗装」したりするほか「内窓(インナーサッシ)を追加して二重窓にする」などの方法があります。

それぞれの価格(平米単価)や工事期間の目安は、下記の通りです。

 

 

断熱リフォームの費用相場は、施工する部位によって差があります。
例えば壁の内側に断熱材を入れる場合、一度既存の壁を剥がさなくてはならず、壁の解体・補修・下地張り・仕上げ材の施工も行うため、リフォーム費用は1㎡につき1万円前後かかります。

断熱の方法や施工場所にもよりますが、断熱リフォームをする際にかかる総額費用は、最終的に20~120万円になることが多いです。
一戸建て住宅の壁全体をまるごと断熱化すると、300~500万円以上かかる場合もあります。

なお、施工費を安く済ませるために壁の1面のみを施工しても、断熱効果はほとんどないので注意してください。

予算や優先的に断熱したい部屋について、リフォーム会社と相談しながら決めていくのが良いですね。

 

以下より、さまざまな断熱リフォームの工法や特徴について、もう少し具体的に解説していきます。

 

【壁の断熱リフォーム】

壁・屋根の断熱化リフォームでは、断熱材を利用する場合、費用は1㎡につき約4千~3万円です。

工法や施工面積によって変動しますが、壁全体を断熱化した場合、総額80~350万円になるケースが多いです。工期も2週間~1ヶ月とかなり幅があります。

特に壁のリフォームでは、外側から施工するか・内側に断熱材を敷き詰めるか、といった工法の違いや、施工範囲によって価格が大幅に変動します。
外側からリフォームする場合、天候によって工期が長くなる可能性もあるため、現地調査の際に、リフォーム会社に目安期間を聞いておくと良いでしょう。

 

【天井の断熱リフォーム】

夏場に天井から暑さを感じている、もしくは冬場に天井からの冷たい風を感じているようでしたら、天井裏を断熱リフォームが効果を発します。
工事期間は2~4日位と短く、天井裏に断熱材を隙間なく敷き込むだけで、室内温度を適温に保てるようになることが期待できます。

天井の断熱リフォームでは、断熱材を天井の骨組みの間に敷く「敷き込み工法」、もしくは綿状の断熱材を吹き込んでいく「吹き込み工法」が一般的です。
吹き込み工法は、梁などの障害物が多い天井でもリフォームしやすいのが特徴です。

例えば一戸建てで20㎡位の天井なら、10~15万円程度で家全体の天井裏を断熱リフォームできます。

天井裏に人が入れるスペース、および人が入っても充分な強度があれば、天井裏から施工が可能なので、天井材を剥がさずにすみます。

一方、天井を外す必要がある工事の場合には、リフォーム費用が+20万円以上高くなることも多いので、見積もりの際にリフォーム業者に確認しておきましょう。

 

【床下の断熱リフォーム】

畳やフローリングからの冷えが気になる方には、床下断熱がおすすめです。

床下の断熱リフォームは、一戸建ての場合は床材を剥がすことなく、床の裏から断熱材を入れることが可能なケースが多いです。
もちろん床材が劣化している場合には、一緒に張り替える工事を依頼することもできます。

工事は、床下から断熱材を追加する場合は1、2日で完了し、床材の張り替えも同時に行う場合は3~6日位かかります。

床下の断熱リフォームの費用相場は、天井のリフォームと同様で1㎡につき4~8千円程度です。
ちなみに、床暖房の設置とあわせて、床下に断熱材を追加するのも良策です。

 

【内窓(インナーサッシ)を追加するリフォーム】

室内で適温になった空気は、窓の隙間から外へ逃げていきやすい性質があります。
内窓(インナーサッシ)の設置によって気密性を高めることにより、断熱効果が上がります。
さらに窓ガラスを断熱性の高い物にすると、より効果的です。

内窓を設置するリフォームは、1ヶ所につき8~15万円前後、人が出入りできるサイズの掃き出し窓なら10~30万円前後で施工可能です。

家の断熱性に合わせて、リフォーム会社のアドバイスを聞きながら素材を選ぶとよいですね。

なお気密性を上げる窓・サッシのリフォームは、結露対策や防音対策にも最適です。
工期は1、2日と短期間なので、すぐに防寒・防音リフォームをしたい方にもおすすめです。

 

【外壁・屋根の断熱塗装】

断熱塗料の『ガイナ』などを用いて、外壁塗装や屋根塗装を行う方法もあります。
断熱塗装の価格は、外壁なら1㎡あたり2.3〜4.5千円、屋根なら1㎡につき3〜6千円前後で、工期は1~4週間位です。

 

 

断熱リフォームにおいて、どの工法や製品が適しているかは、建物の構造や、住む方がどのような生活スタイルであるかによっても異なります。

納得のいくリフォームを実現するためには、職人と密に連携の取れている施工会社と相談し、自宅に最も合った提案をしてくれる業者に工事を頼みましょう。